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ID-31でD-PRSを運用してみる [D-STAR×GPS]

ID-31の受信&GPSロガーで遊んでいましたが、やはりGPS付D-STAR機で送信するならD-PRS運用!

ということで、ID-31でD-PRS運用をした時の設定方法をご紹介します。

まずはD-PRSとはなんぞや?という方のために。
D-PRSは『D-STAR機とAPRSの融合』のシステムで、D-STARでQSOしながら送った位置情報やメッセージなどが、APRS用のサイトやソフトで見ることができるもの。
データを送り込む仕組みを画で表すと、こんな感じ↓ 
   d-prs01.jpg
D-PRS運用をするには、上の図にあるような『I-GATE局(=ボランティアによって運営されている)』があるかどうかが重要ですが、ここである程度I-GATE局のある場所などを知ることができます。

TNC(ターミナルノードコントローラ)を介してアナログ電波で"パケット通信"を行うAPRSに対し、D-PRSはDigital Voiceモードの4800bpsスローデータ部分を利用して"音声と同時にデータを送受信する"しくみ。そのため、パケットのみを送り合うAPRSに対し、『音声+データを利用したコミュニケーション手段』であるDVモードで「音声抜きのパケットだけを吐き出し続ける」使い方は、音声通信を妨害するためNG。パケットだけを送るならアナログ電波にでも任せておいて、せっかくのデジタルなら、音声+データをフル活用して遊びたいものです。

次にいよいよリグの設定...ですが、D-PRS運用するには、実は2つの選択肢があります。
(1)GPS(モード表示=DV-G)
(2)GPS-A(モード表示=DV-A)

(1)のGPS送信モードは、受信側の端末がID-91やID-800などの以前の機種でも位置情報が表示できるメリットがある一方、送信側の端末でGPSセンテンスを選択したり、D-PRSチェックサムを利用して コールサインやシンボル、メッセージを表すテキストをリグに登録しておく必要があり、「初心者にはけっこうわかりにくい」と言われていました。

(2)のGPS-A方式は(1)でメンドーだった設定を簡単にしたもので、IC-2820以後のD-STAR機に搭載されました。
ID-31はさらにこのGPS-Aが改善され、D-PRSで課題となっていたSSIDが自由に設定できるようになりました。
今回はそのGPS-A方式でD-PRSを運用する方法をご紹介します。

■ID-31内蔵GPSの設定(すでに内蔵GPSに設定済みの場合は不要)
[MENU]-[GPS]-[GPS設定]-[GPS選択]で内蔵GPSを選択(デフォルト=OFF)

■GPS送出方法の設定
[MENU]-[GPS送信モード]でGPS-A(DV-A) を選択(デフォルト=OFF)
   ↓
 ・[アンプロトアドレス]はデフォルト(API31,DSTAR*)のまま。
 ・[データ拡張]デフォルト(OFF)で使えます。(私は進路/速度を選択)
 ・[タイムスタンプ]デフォルト(OFF)で使えます。(私は日時分を選択)
 ・[高度]デフォルト(OFF)で使えます。(私はONを選択)
 ・[GPS-Aシンボル]で希望するシンボル(絵)を選択。
  ID-31の初期状態ではここで徒歩/自転車/車/自宅の4種類が表示されますが、
  [QUICK MENU]を押すと、その他のシンボルも選択できるようになります。
  私のID-31は、普段は徒歩、愛車で出かける時はを選択しています。
 ・[SSID]
  ID-31は、なし/数字/アルファベットから任意でSSIDを設定できるようになりました!
  なおD-STAR用のSSIDとしては、2010年6月にWB4APR Bob氏から
   -5 Other networks(Dstar .....etc)
   -A through -Z for Dstar
  と、新たに割り当てられたアップデート版が発表されています。
  私のID-31は、ID-92でも使っていた[-A]を選択しています。

これでID-31でD-PRS運用する設定が終わりました。あとはD-PRSのI-GATE局のあるレピータ(またはシンプレックス周波数)に設定してQSOを楽しむだけ、です。QSOしている電波にD-PRS用のデータがあった場合、24時間タヌキワッチ(?)を続けているI-GATE局が自動的にAPRSサーバに送り込んでくれます。

上記で設定したID-31からのデータは、こんな感じで見ることができます。
  d-prs02.jpg
  走行スピードが全世界に公開されるので、走り屋系の方は要注意です。

なお上の状態で[ストリートビューで追跡]をクリックすると...周囲の様子が「見える」ようになります。
  d-prs03.jpg
  人に言えないような場所からQSOした場合、この画面で行動バレるので、注意が必要です。

ちなみに先日お仕事で外出した際、聞こえてきたCQに”本能的”に応答してしまいました。

その時の時間(=勤務時間)や場所、さらには走行スピードまでがオープンとなり...散々な目に遭いました。(T.T)


ID-31のGPSログデータをGoogle Earthに取り込む [D-STAR×GPS]

受信感度が飛躍的に良くなったID-31。
屋内でも位置が取得できるくらいなら、当然車の中もOKでしょう!ということで、GPSロガー機能をONにしたID-31を車に積んで、あちこち出かけて来ました。

今回はその時のGPSロガーデータを、無料で入手できる地図ソフト:Google Earthに読み込んでみることに。
まずはID-31からMicro SDカードを取り出し、Micro SDアダプタに入れてパソコンに挿入しておきます。

(1)Google Earthを起動
(2)Googleの[ツール][GPS]で『ファイルからインポート』にチェック
  08.jpg

(3)上記画面の[インポート]をクリック後、Micro SDカード内のGPSログファイルを選択
  07.jpg
  GPSログファイルは、Micro SDカード[ID-31]フォルダ内の[Gps]フォルダ内に蓄積されます。
  ここでは変換なしでそのまま読み込みます。
  ファイルを選択して[開く(O)]をクリックすると、読み込み開始します。

(4)数秒すると読み込みが完了して、こんな画面になります。
  05.jpg

(5)Google Earthなので、こんな感じで拡大したり、周辺検索したりもできます。
  06.jpg
  これなら、旅行の記憶をより鮮明に思い出すことができそうです。

今回はログの記録間隔を60秒にしましたが、車で走行するならもっと短い間隔にした方がキレイにマッピングできそうです。なお今回約8時間ぶっ続けでログ取りしましたが、データ容量はたったの105KB。これなら、数百円程度で購入できる2GB(ID-31は32GBまで対応可能)のカードでも、当分の間遊べそうです。


ID-31のGPS受信感度を検証 [D-STAR×GPS]

ようやくID-31をGETしました![ぴかぴか(新しい)]

ID-31が欲しかった理由は、もちろんコンパクト&防水D-STAR機であることですが、一番の理由はGPS。
四季を通じて山へ行くことが多いため、せっかくのGPS搭載機なら"使えるGPS"が欲しい。そんなことから、ID-31のGPS受信感度について検証してみました。

まずはアルマナックなしのコールドスタート。
購入直後のまっさらなID-31を屋外に持ち出して、位置情報を表示するまで約40秒![ぴかぴか(新しい)]

次に場所を変えた時の比較。
ID-31のGPSは、受信感度に徹底的にこだわってアンテナまでオリジナル設計したとのこと。それなら既存GPS搭載機と比べちゃえ♪ということで、ID-80+HM-189GPS,ついでに愛用しているGARMIN etrexとも比較してみました。

鉄筋コンクリートの建物、窓際付近。
取得時間はそれぞれ異なるものの、ID-31・ID-80・GARMINともに位置情報を取得できました。 

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同じ建物、窓から5mほど離れた場所。この付近でGARMINは取得できず。ID-31・ID-80は位置情報を表示。

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同じ建物。窓から10mほど入ってドアを閉めた付近。ID-31だけ位置を表示しています。

03.jpg 

ID-31を持ち歩いていて「あれ?ここでもGPS受かっている!」と驚くことが多かったので、今回、今までGPSが使えなかったビル内で試してみた結果、 『GPSの受信感度が飛躍的に向上』のうたい文句が本当であることがわかりました。


被災住宅地危険度判定実地訓練が実施されました(大阪) [徒然なるままに]

11月11日、大阪北部の箕面森町にあるニュータウンで、被災住宅地危険度判定実地訓練にが実施されました。

この訓練は大阪建築物審査対策推進協議会が企画されたもので、実際の宅地を利用して行う実地訓練は全国初とのこと。
実際の宅地のさまざまな地形(しかも当日は雨が降った止んだりでぬかるんだ状態)を利用した訓練は、各自安全確保を意識しながら行わなければならないため「訓練には最高の環境なんです」とのこと。image2.jpg

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スタッフの中には実際に東北で住宅の判定をした方がおられ、体験を元にした講義には重みを感じました。

大阪北部を震源とするM7.3規模の地震が発生したと想定した訓練には、大阪府内市町村の判定士の方々の他、近隣の京都府や滋賀県、三重県、山口県からも訓練参加者が集まるほどの盛況でした。

前日には、スタッフの方々が宅地の各地に、クラックに見える造作など訓練に必要なさまざまなしかけを施されたのだとか。さらに訓練前には無線機操作の講習も行われ、各班には無線機(特小)配布され「訓練中はケータイ禁止。連絡は原則無線機のみで行う」ルールであったことも、本気で被災時を想定した訓練なんだなぁ、と感心させられました。

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無線機講習の際には「無線機使ったことないです」の方も結構いらっしゃいましたが、実際の訓練時は全員「本部、こちら○○班○○です。・・・・どうぞ」のスムーズな交信を行っていました。今回は特小を使っての訓練でしたが、PTTを押してしゃべる、離して受信、の交信がスムーズにできることは、緊急時に何らかの無線機が配備された時も、きっとお役に立つのだろうなぁと思いました。


防災フィールドワーク・キャラバンに行ってきました(大阪) [アマチュア無線]

大泉緑地で開催された大阪府のイベント:防災フィールドワーク・キャラバンに行ってきました。

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家族連れで賑わう会場。子供が遊べるイベントも多く、予想以上に人が集まってきた、といった印象でした。 

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こんなコーナーも。

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信太山から来られた、災害派遣でも活躍した軽装甲機動車なども展示。隊員さんがりりしかったです。

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このあと白バイもやってきて、またがったところを撮影させてくれるサービスもありました。(行きたかった!!)
このほかにも、NTTの衛生通信用の車両や消防車なども展示されていました。

心配していた雨もなく、時折晴れ間が見えるようなお天気。(油断して日焼け止め塗っていませんでしたー)
中には「長年中断していたけど、HAM再開することにします」とか、「HAMの資料ください」とか。コールサイン入りの名刺を交換して後日のコンタクトをお約束してくださる方などなど。予想外にD-STARへの質問も多かったのには驚きました。

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アイコムのテントは、大阪府のテントと大和ハウスXEVO君人形の間。
このアングルだと、とてものどかな風景に見えてしまいますが、テント内には災害時にも役立つ通信機器類や、子供向けの「むせんってなぁに?」のパネルなど、いろいろ展示されていました。


防災フィールドワーク・キャラバンが開催されます(大阪) [アマチュア無線]

明日22日(土)、第7回 防災フィールドワーク・キャラバンin大泉緑地が開催されます。

日時:2011年10月22日(土) 9:30-13:00(小雨決行)
場所:大泉緑地
内容:防災関連のパネル展示や消防車両・自衛隊車両の展示、地震体験などなど

もしもの時の備えのために、防災について「見てさわって体験する」このイベント。
小さなお子様向けのイベントもいろいろ用意されているので、家族連れでも楽しめると思います。 

実は私もこのイベントに、子供向けの「無線ってなぁに?」のパネルや無線機各種(D-STAR無線機もあり☆)持ち込んで参加するのですが・・・・・正直、無線機の展示より、イベント参加したい!写真撮りたい!(笑)
しかも会場となっている大泉緑地にはバーベキューできるエリアもあって、この季節、 バーベキューする家族連れも多いはず。そんな中、じっと「持ち場を離れないように」なんて、殺生な・・・


D-STAR QSO Partyのルール公開(海外)  [D-STAR]

D-STAR QSO Partyのルールなどが公開されました。

今回のQSOパーティーは、ここ数年続いていたD-STARコンテストとは異なり、主催者が海外(アメリカ と ヨーロッパの共催)。なので、ルールも英文(ヨーロッパサイトはドイツ語)です。
D-STAR QSO Partyの目的も、交信数を競っていた従来のD-STARコンテストとは異なり、『世界中のD-STARレピータを通じ多くの国とQSOを楽しみましょう』といったもの。世界各国にD-STARが普及しているので、このイベントをきっかけに各国のD-STARオペレータの方々と交流を深めるには、良いチャンスだと思います。

なおこのイベントは応募局全員に賞品(=ID-31A/E)GETのチャンスがあり、さらに
・5ヶ国以上と交信すると、賞品獲得チャンスが2倍
・10ヶ国以上と交信すると、賞品獲得チャンスが3倍
・20ヶ国以上と交信すると、賞品獲得チャンスが4倍
になるとか。

交信するときに交換するナンバーは、RST(D-STARなら59でしょう)+D-STARを始めた西暦年。
これ、実はおもしろ嬉しい配慮だと感動[揺れるハート]しています。
日本主催のD-STARコンテストは、交換するナンバーがRST+開局年。コレがもぉ辛かったのです。
老舗のHAMクラブで運用した際、当然開局年も古い年。海外局と交信すると”JA○Y○○”コールがクラブ局とは気づいてもらえず、「へぇ、声は随分お若いですねぇ」などと感心される始末。笑ってスルーすれば良いのですが、何度も続くと、心折れそうに・・・orz

さて、心配なのは「日本のユーザも参加できるか?」ですが、ルールによれば、HAMライセンスのあるオペレータ全てが対象とのことなので、私たち日本人もOKのようです。また賞品も、Winnerの国のレギュレーションに応じたモデルがチョイスされるみたい。
ただし・・・問い合わせ先のメールアドレスがアメリカに届く仕組みになっているので、全角文字は受け付けてもらえないかもしれません。念のため国内の担当さんに確認しましたが「海外主催なんで、ボクら詳細までは知らないんです」 とのこと。したがって、質問はやはり英語で送らないとダメなのでしょう。


キプロス島にD-STARレピータ新設(海外) [D-STAR]

ニコシアシティーに、キプロス初のD-STARレピータ:5B4CYが新設されました。

このレピータはギリシャのGreek Radio Amateur Clubの協力で設置されたもので、 現地でD-STARセミナーが開催されるなど、ギリシャとキプロスのHAMが協力してD-STAR普及を進めているとのこと。

D-STARは、先日メキシコや香港(ただし中国には数年前にD-STARレピータ設置済み)にレピータが新設されたこともあり、D-STARレピータが導入された国を色分けすると、下のようになります。

これは、海外旅行で訪問した国名をクリックするだけで色塗りできちゃうというサイトを利用したもので、地理が苦手な私でも使える優れもの。[ぴかぴか(新しい)]

海外に設置されたレピータの多くはこちらのサイトで見ることができますが、このサイトに登録されていないレピータや、シンプレックスだけでD-STARを運用している国もあるようなので、上記のMAP以外にもD-STAR普及国があるのかもしれません。


D-STAR専用周波数が増えました(海外) [D-STAR]

サンシティで開催されたIARU Region1(欧州・アフリカ)総会において、DVモード/DDモード専用の周波数が増えました。
今回追加になったのは2mと23cmの一部で、今後アナログではこれらの周波数で運用できないことになります。

この情報はIARU Region1サイトの他、FUNKAMATEUR誌(ドイツのCQ雑誌)の2011-10月号にも詳しく掲載されていました。

IARU Region1では、日本より早くからバンドプランに『D-STAR』の表記が登場。
たくさんの国の意見をまとめなければならない"Region"という枠組みの中で、早くからデジタル(しかも他国が作った仕様)を取り入れ、普及を進め、さらに機器やシステムまで自作してしまうパワーには、ただただ感心してしまいます。

ちなみにIARU Region1のバンドプランを見ると、今では50M帯にも"Digital Voice(DV) Calling"や"FM/DV Repeater"の指定があるほか、HF帯にも"Digital Voice"の表記があるなど、JARLが作ったD-STARが、日本以上に定着している感があります。


D-STAR QSO Party(海外) [D-STAR]

D-STAR QSO Partyが開催されるとのことで、海外のサイトで盛り上がっているようです。

詳細のUPはこれからのようですが、DVモードで交信して応募すると、ID-31A(USA Version)/ID-31E(Europe Version)が当たる(合計15台!)というイベント。
また交信した国の数が増えるにしたがって商品GETできるチャンスが増える...ようで、最高20ヶ国と交信すれば商品獲得率が4倍になる、とのこと!

海外のD-STARレピータの多くはこちらで検索できますが、これだけ普及していると、自国を含めて20ヶ国と交信は軽いハードルなのかもしれません。


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